リコーダーの種類と音域

CREで使われているリコーダーを紹介します。
音域は国際式というオクターヴ表記で表しています(この音域はあくまで目安であり、指使いを工夫することでもっと高い音が出ます。)。
見方はアルファベットは「どの音名か」に対応していて、数字は「どのオクターヴか」に対応しています。C4がピアノの真ん中のド(MC)で、以後1オクターヴ上がる毎に数字が1増えます。
また長さもメーカー、品番によってさまざまです。


楽器名 外国語表記 略表記
(別名 別名外国語表記 別名略表記)
音域 特徴

クライネソプラニーノ Kleine Sopranino Ksn
(ガークライン(フレーテライン)Garklein Gf)
(エクシレント Ex)

C6〜A7

クライネ・ソプラニーノは日本だけで使われる造語でクライネ(ドイツ語)ソプラニーノ(イタリア語)リコーダー(英語)という、なんともカオスで国際色豊かな名前。
ガークラインはドイツ語でGar「更に」Klein「小さい」の意味。
名前は長いが長さはおよそ18cmで手が大きい人には演奏が大変。

ソプラニーノ Sopranino Sn

F5〜G7

イタリア語で「かわいいソプラノ」の意味。長さは24cm。

ソプラノ Soprano S
(デスカント Descant)

C5〜D7

おもに小学3年生から使用する。皆さんご存じ、いわゆるリコーダー。小学生の時は大きく感じた32cm。
小学校で苦労させられた最低音のドが実は高いドであることは意外に知られていなかったりする。

アルト Alto A
(トレブル Treble)

F4〜G6

おもに中学生から使用(学校によっては小学5年生の場合もある。)。中学生になってソプラノとの大きさの違いに驚く47cm。
バロック時代にはフルートといえば通常アルトリコーダーのことを指していた。独奏曲も多くはアルト用に書かれている。

テナー(テノール) Tenor T

C4〜D6

中学高校のアンサンブルや選択音楽などで使うか使わないかといったところ。バスよりも楽器自体は短い(63cm)が、キーが少ないので手が小さい人には厳しい。音孔を工夫しキーがないタイプもある。
実音は声楽のソプラノと大体同じ音域。

バス(ベース) Bass B

F3〜G5

こちらも中学高校のアンサンブルや選択音楽などで使うか使わないかといったところ。
楽器が大きいためクルーク(吹き口から楽器本体までをつなぐ金属管)や楽器を支えるためのネックがついている。そのせいでいわゆるリコーダーのイメージから遠ざかるため、初めて見る人にはリコーダーだと認知されないこともある。テナーよりもキーが多く、手が小さい人も意外に吹きやすい95cm。
ちなみに英語読みがベースで、ドイツ語読みがバス。恰好よく言ってみたいときはベースと言ってみたりする。
実音は声楽のアルトと大体同じ音域。

グレートバス Great Bass GB
(大バス、グロスバス Gross Bass)

C3〜D5

ソプラノより小さい楽器はソプラニーノだから、バスより大きい楽器はバスニーノではない。
ここから組み立て後の大きさが大人の身長より大きかったりする(直管の場合)。長さは144cm(立奏用の棒を含まない)でバスリコーダーを見てからこれを見ると「たしかにグレート。」と思うはずである。
グロスバスはドイツのメーカーがつけている名前(Grossのssの本来のスペルはエスツェト)。
実音は声楽のテナーと大体同じ音域。

コントラバス Contra Bass CB
(ダブルベース Double Bass)

F2〜G4

CREでは全音の箱型のもの(通称「箱バス」)を使用していてグレートバスよりコンパクトだが、直管のものは2mあるらしい。
実音は声楽のバスと大体同じ音域。


全ての音孔を塞いだときにドの音がなるものをC管、ファの音がなるものをF管と言います。C管と一段階大きいF管の管長の関係を比べるとF管はC管の1.5倍になっています。またC管と一段階大きいC管のように1オクターヴ下がる毎に楽器の長さは倍になります。


リコーダーの画像を公開
(リコーダー画像は上から順にグレートバス、バス、テナー、アルト、ソプラノ、ソプラニーノ、クライネソプラニーノです。大きさの比は実物と同じになっていて、1目盛りは1cmを示しています。ぜひ大きさの違いを感じていただけたらと思います。この画像は会員が描いてくれたものですので無断転載はご遠慮ください。)
(コントラバスリコーダー画像は他のものが写っていないので大きさがわかりにくいかと思いますが、およそ150cmです。この画像は会員が撮ってくれたものですので無断転載はご遠慮ください。)それぞれ下のリンクから開けます。


リコーダー画像(pdf 2.33 MB)
コントラバスリコーダー画像(jpg 697 KB)

リコーダーの運指

「リコーダーの運指に種類なんてあるの?」と思っている人にはぜひ見てほしい記事です。


あなたは小学校で習ったソプラノリコーダーの指づかいを覚えていますか?
もし覚えているならファの指使づかいを思い浮かべてください。そのときに右手の人差し指だけ押さえようとした人となにやら不思議な押さえ方をしようとした人がいらっしゃると思います。


実はリコーダーの運指(指づかい)には、バロック式(イギリス式)とジャーマン式(ドイツ式)の2種類があります。これは意外に知られていないことが多いです。具体的に何が違うかというと(ハ長調の)ファやファ♯の音の運指が違います。ジャーマン式のファは01234とドレミファと順番に音孔を開けていけばよいのですが、バロック式は0123467としなければいけません。これだけ聞くとジャーマン式の方がよいと思う人が続出しそうですが、バロック式の方が歴史も長く、派生音(♯や♭のついた音)が出しやすいようです。
ちなみにジャーマン式が作られているのはソプラニーノとソプラノのみですので、大きい楽器に持ち替えた時の混乱もバロック式の方が少ないかもしれません。


見分け方はソプラノの場合、下から3番目の穴が4番目より小さいものがジャーマン式、下から3番目の指穴が4番目より大きいものがバロック式です。合成樹脂のリコーダーは、中部管の裏側のどこかにジャーマン式はG、イギリス式はE、B、Mの文字が入っています。